O脚(内反膝)は、膝が身体の正中線から外側へ開き、内側関節面に荷重が偏るアライメント。見た目だけでなく、膝・股関節・足首・腰へ連鎖的な負担をかけます。まずはタイプ判定から。
特徴:脛骨の内反(傾き)、大腿骨—脛骨角(FTA)の増大、脛骨回旋や大腿骨頸部の形状差など骨配列に起因。
所見:立位で膝内側の隙間が大きい/座位・仰臥位でも間隙が変化しにくい。
対応:運動で見た目の最適化・痛み予防・歩行効率改善は可能。ただし骨そのものは変えにくいため、過度な期待値は避ける。装具・インソールの併用を検討。
特徴:中殿筋・内転筋・ハムストリングの長さと強さのアンバランス、外側ライン(腸脛靱帯など)の過緊張、足部の回内過多。
所見:股関節を正しく使うと膝間隙が縮む/片脚立位でKnee-inや骨盤ドロップ。
対応:筋バランス修正+動作再教育で大きく改善が見込める。
特徴:片側荷重、脚組み、外側重心歩行、ハイヒール常用、合わない靴。
所見:立ち方・歩き方の癖で日によって見た目が変わる。
対応:環境・習慣の見直しで再発予防。行動変容が鍵。
多くの方は②+③の混合型。評価→優先順位化→個別プログラムが最短ルートです。
Qアングル:骨盤—膝—足の力線。O脚では内側コンパートメントに荷重が集中。
膝蓋骨トラッキング:外側偏位しやすく、前膝部痛や軟骨ストレスの原因に。
運動連鎖:足部回内→脛骨内旋→膝内側偏位(Knee-in)→股関節内旋・内転→骨盤ドロップ、という連鎖が典型。
立脚中期で内側荷重・膝外反モーメントが増大。
推進力が弱く、**“ペタペタ歩き”**になりやすい。
長期化すると変形性膝関節症の危険度が上がる。
改善には足—膝—股—骨盤—体幹を一体で扱うこと。膝単独アプローチは不十分です。
腹横筋・多裂筋・骨盤底筋・横隔膜の内圧システムで体幹を安定。
近位(体幹・骨盤)を安定→遠位(膝・足)を正しい軌道で動かす。
**VMO(内側広筋斜線維)**賦活で膝蓋骨トラッキングを整える。
股関節前面・外側ライン・ふくらはぎ等の短縮部位を解放。
胸郭の解放=呼吸改善で姿勢ライン全体が整う。
マインドフルネスで力みの癖を減らし、余計な緊張を手放す。
「中間位を作ってから動く」「呼吸で固さをほどく」—この2点が矯正の土台です。
※痛み0〜3/10の範囲、呼吸は止めない。
三点支持リセット(立位) 母趾球・小趾球・踵で床を感じ、第2趾方向へ膝を揃える。30秒×3。
ヒップヒンジ練習 お尻を後ろへ引き、背骨は中立。鏡で膝が内側へ入らないことを確認。10回×2。
足首ロッキング 壁に手を添え、踵はつけたまま膝を第2趾方向へ前に出す。左右20回。 →足関節背屈を取り戻し、過剰な膝前方シフトを抑制。
スタンス調整スクワット(浅め) 肩幅、つま先やや外。下ろすとき股関節から。8〜12回×2。
ラテラルステップ ミニバンドを膝上に。骨盤を安定させたまま横移動。左右10歩×2。
タオル・トーグリップ 足趾でタオルをたぐり寄せ、内側縦アーチを活性。左右15回。
中殿筋(骨盤水平保持/Knee-in抑制) ・クラムシェル:骨盤を傾けず外旋。 ・サイドレッグレイズ:つま先はわずかに下向き。
大殿筋・ハムストリング(股関節主導の立ち上がり) ・ブリッジ:坐骨を遠ざける意識。 ・ヒップスラスト(軽負荷)。
VMO/内転筋(膝内側支持) ・ボールスクイーズ:膝間にボールを挟みミニスクワット。 ・ターミナルニーエクステンション(TKE):セラバンドで膝伸展終末域の安定化。
前脛骨筋・後脛骨筋(足部アーチ) ・ショートフット:母趾球—踵を近づける意識で土踏まずを作る。 ・ヒールレイズ(ゆっくり上下)。
腸脛靱帯・大腿筋膜張筋(外側の張り)
外側ハム・外側広筋
腓骨筋群(外側荷重癖)
「ゆるめる→正しい軌道で賦活→日常動作で再現」までが1セット。どれか1つだけでは戻りやすい。
Before:外側荷重・片脚立位で膝内側偏位。
8週:ショートフット+クラム+浅いスクワット。膝間隙−1.2cm、歩幅UP、夕方のだるさ軽減。
Before:骨盤前傾過多、股関節内旋優位、O脚見え。
12週:ヒンジ・ブリッジ・VMO賦活。正面写真の隙間減少、膝前面痛消失、階段快適。
Before:脛骨内反が強く、歩行で外側接地。
16週:インソール併用、足関節背屈改善、股関節主導歩行。疲労感の軽減・飛距離回復。 ※骨格性でも機能最適化で見た目と快適度は変わる。
膝頭の向き=第2趾方向を徹底。
骨盤の高さを揃える(中殿筋)。ウエストラインの左右差もチェック。
太もも前の張りを減らす:ヒンジで大殿筋主導。
ふくらはぎを細く見せる:足首背屈可動を出し、前脛骨筋を使う。
内ももライン:ボールスクイーズで内転筋を“うっすら”感じる程度に。
立位写真のルール:裸足・三点支持・両脚平行・足幅はこぶし一つ。月1回で変化を確認。
踵カウンターが硬く、踵骨を安定させる。
前足部は適度に屈曲できる(母趾の蹴り出しを邪魔しない)。
足長+足囲が合うサイズ。つま先1cmの余裕。
内側OA傾向・強いO脚には外側ウェッジの選択肢(専門家評価下)。
踵—小趾球—母趾球—母趾のローリング。
立脚中期は第2趾方向へ膝が進む。
骨盤は水平、上半身は揺らさない。
歩幅は小からスタート、テンポ一定。
スマホ歩き禁止。目線は15m先。
腸脛靱帯ライン:横向きで上脚を後下方へ伸ばし、体幹を軽く側屈。20〜30秒×2。
内転筋:開脚で骨盤前傾を保ち前方へ。20〜30秒×2。
ふくらはぎ(腓腹筋/ヒラメ筋):壁押し&段差。各20〜30秒×2。
ハムストリング:仰向けバンドで膝軽屈、足裏を天井へ。20秒×2。
股関節前面(腸腰筋):ランジ姿勢で骨盤を前へ。腰は反らさない。20〜30秒×2。
足底筋膜:ゴルフボールで土踏まずを“軽く”転がす。左右1分。
ストレッチ後に賦活エクササイズ(クラム・ショートフット・ミニスクワット)を数セット入れると“戻り”が少ない。
2〜4週:体感の軽さ、立位の安定。写真では変化が出始め。
8〜12週:膝間隙の減少、歩行ラインの改善、階段が楽に。
16〜24週:見た目の定着、疲労耐久の向上、再発しにくい動作の獲得。
毎日10分の“核”メニュー(クラム/ショートフット/ヒンジ)。
週1回の全身フロー(ヨガorピラティス45〜60分)。
月1回の写真&動画チェックで客観視。
靴の摩耗・インソールは3〜6か月で点検。
旅行・繁忙期は**維持メニュー(各5回)**に切替え、ゼロにしない。
骨格性優位:痛み軽減・機能最適化・見た目の最適化が主目標。
筋肉性・習慣性:見た目の改善幅が大きい。正しい負荷漸増がカギ。
停滞期は誰にでもある。写真・計測で微差の進歩を確認し、やることを減らして質を上げる。
三点支持リセット 30秒
ショートフット 10回×2
足首ロッキング 20回
クラムシェル 12回×2
ヒップヒンジ 10回
ミニスクワット(膝は第2趾) 10回
外側ラインストレッチ 30秒×2
痛み4/10以上、腫れ・熱感が出たら中止し、専門家へ相談。
Q:何歳からでも改善しますか? A:可能です。骨配列は変えづらくても、筋バランス・関節可動・動作戦略の最適化で見た目と痛み・疲れは十分に変えられます。
Q:ランニングは続けていい? A:初期は距離を抑え、ウォーク+ドリルを優先。膝内側痛が出るなら即停止→フォーム修正。
Q:インソールは必要? A:足部回内過多や外側荷重癖が強い方に有効。運動療法との併用が前提です。
Q:どれくらいで写真の見た目が変わる? A:筋肉性・習慣性なら8〜12週で実感例が多いです(週3〜4回の実践前提)。
O脚矯正は、膝を寄せる作業ではありません。
股関節主導で曲げ伸ばし、
足のアーチで支え、
第2趾へ膝を通す。 この3点が揃うと、見た目も機能も同時に整います。
当スタジオでは、理学療法士が評価→個別プログラム→日常動作への落とし込みまで伴走します。 **「まっすぐ×しなやか」**な脚へ。今日の10分が、半年後のラインをつくります。